★昨日、停戦の最大のポイントである、ガザからハマス軍とイスラエル国防軍の両方の完全撤兵、これが同時に起きないと、どちらも撤兵できないのだが、トランプ・イスラエルの要求が、ハマスが先に撤兵することを要求してるので、無理筋と書いた。
◆一方、昨日のトランプの最新発表では、①まずハマスが人質全員の解放をするのの見返りに、②イスラエル国防軍は、一定の停戦ラインにまで下がることで合意・・・という The First Phase Agreementで合意したと言っている。
◆ 欧米の報道によると、この「一定の停戦ライン」は開示も説明もされておらず、恐らく、イスラエル・ハマス間でまだ玉虫色性が残してある微妙なものようだ。
・・・しかし、欧米の報道でも、このラインが、2023年10月のハマス特攻以前のイスラエル国防軍が、ガザ地区の外部にいた時点での状況にただちに戻ることを意味していると見ているものはない。・・・要は、ガザ地区の中で、例えばガザ市の主要地域から撤兵するといったことのようだ。
・・・そして、今回のFirst Phase Agreementでは、まだハマスのガザからの撤兵については全く何も決まってないのだから、結局、今回の第一段階の合意は、ハマスは人質解放、イスラエルは場合によっては見せかけだけの部分撤兵、これだけは決めたということだろう。・・・直感的には、ハマスが大きく譲歩を余儀なくされつつあるという感じだ。
・・・そして、ハマスが全人質解放してしまうと、人間の盾はなくなるので、ハマスは決定的に無防備になる。そこから、戦争をやめて、お互いの完全撤兵に進めれば、解決、それが出来ないと、戦争継続、、ということだろう。まだ第一歩だ。
・・・ということで、トランプのノ―ベル平和賞はまだおあずけだ。
Nat
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