♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)
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クリスチャンって品行方正? その2 >
2009年12月29日
20:47
カテゴリ
信じて生きている事
クリスチャンって品行方正? その1
12月23日、私の行っている田園江田教会での私のクリスマス・ジャズライブは、お陰様で11年目の演奏を、地域の方、百数十人に聞いて頂けることが出来た。ところが、来場してくださった方の中から、後で あるコメントを聞いた。教会のライブということで、聴衆は殆どがクリスチャンと思われたようで、クリスチャンでないその方々は周りの“品行方正な”クリスチャンの中で居心地が悪かったという感想だ。実は私たちのクリスマス教会ライブは、いつもは教会に来ていない地域の一般の方に、少しでも教会になじんでもらおうという趣旨で来場を呼びかけているものだ。だから、結果的に多くの一般の方がお見えになる。ところが、その方々からすると、周りの人が“品行方正”なクリスチャンに見えてしまうというわけだ。
どうも、日本ではクリスチャンというと、倫理的な生活を追求する謹厳実直の人々という印象が強いようだ。事実、教会に初めて来られる人の中で「聖書は愛の倫理を説いていますよね」といったことを言う人がいる。私は「それって、ちょっと違うんですけど・・」と答える。でも、なぜ「愛」そのものではなく、「倫理」になってしまうのだろう?
まず実際にはクリスチャンは、「品行方正」や「倫理」を原理として生きているわけではないということをここで改めて押さえておきたい。いな寧ろ、クリスチャンは、自分が倫理的な基準ではとても「いい子」とは看做されない部類だとの自覚がある人たちだろう。私がその最たるものだ。そして、そこから自分の努力で倫理を追求するのでは、人は救われないことを知った人たちでもあろう。むしろ、神はそのままの私たち、「いい子」ではないかも知れない私たちを愛し、愛しぬいてくださっている。そして、親が出来の悪い子にも献身的な愛を献げるように、神は私たちを無条件に愛してくださっている。このことを信じたときから、私たちの人生は変えられていく。これこそがクリスチャンの信仰である。
イエスが登場した2000年前のユダヤの社会では、まさに「倫理」(ユダヤ教の戒律)を徹底追及するユダヤ教支配勢力と、「倫理」どころではなく、その日の食い扶持を必死に求める貧民・下層階級が、まさに対照をなしていた。イエスは、そのような支配勢力に対し「姦淫(今で言う不倫)をする奴は罪人だって? そうやって弱いものを裁くあなた方の、その女性を見る時のいやらしい目つきは何だ? 心の中で姦淫をしているのと同じではないか?」と鋭く非難しつつ、人間は皆、本能的欲求も、弱さももった小さな存在であることの自覚から出発し、その上で神の愛が注がれていることを知るべきことを説いたのである。そして最後には自らの命を捧げて、神の愛を証しした。このように、イエス・キリストが証ししたことは決して「倫理」ではない。倫理的に生きられない弱い人間に対する神の愛の救いである。それを信じて生きることになった弱い人間は、結果的に、信じる前よりも優しい人になったり、少しは愛の行為にも近づくかも知れない。しかし、それは信じた結果であって、目的ではないのだ。 それなのに、なぜ特に日本ではクリスチャン=謹厳実直=品行方正のイメージになってしまうのであろうか? それを次回に。
Nat
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