

・まず戦後あふれた貧民が、60年代の高度成長期には職に就き貧民層の所得底上げにより格差が縮小していった。
・ところが、1973年の石油ショック以降の時代では、高度成長にブレーキがかかり高所得者の所得の伸びに低所得者の伸びが着いていけず格差が拡がった。
・次に1990年のバブル崩壊以降だが、この時期からは勤労者では全所得層で所得が横ばいとなる一方で、特に1993年以降のいわゆるフリーターの発生で若者に低所得者が増えたことで格差の拡大は続く。
・ところが2000年頃からは、フリーター増加は一巡する一方、中高年勤労者の年功序列賃金の崩壊やリストラによる賃金の相対的低下が顕著となり、格差拡大は止まるというか、若干とも縮小にも見える数字になってきたのである。
この通り、国民全体の所得で見ると、小泉政権時代には決して格差が拡大したわけではなく、むしろ若干縮小してきた。



