♪♪ NATの独り言 (心・ジャズ)

生きていく上で信じてること。大好きなジャズのこと等

★賃上げ率の開示だけさせる「愚」中の「愚」

★なんだ!? こっ、これは?!。
・・・企業の有報に、従業員の賃上げ率の開示を義務付ける金融庁の方針だと??
◆私に言わせると、日本産業全体が経営停滞し、イノベも出来ないままになっている根本原因は、日本の幹部人事体制にある。
・・・つまり、幹部人事がいまだに「年功序列」「順繰り人事」である上に、多くの企業において社内の出世や派閥抗争に明け暮れる、その結果、日本経済全体の停滞、結果的には実質賃金も減少、という状況を作ってきた。そのことこそが日本産業の根本問題ではないか!! ・・・ ある意味で、日本の多くの企業が「日産病」に陥っているのだ。
・・・その改革の為には、賃上げ率の開示義務などよりも、いまの全く形式的開示しかしていない「経営陣選任プロセス」の透明化で、多くの企業における「年功序列」「順繰り人事」を改革させる方向に追い込むことことが求められていると思う。
・・・つまり、以下のようなことの開示を求めるのだ。
①経営陣選任の具体的プロセス(候補者選定基準、評価指標)
②社内外候補者の比率とその理由
③指名委員会の構成と実効性
④過去5年での選任・退任の実績
⑤「年功序列型」キャリアパスの改革状況
・・・そして、アナリストによる「経営陣体制改革ガバナンス」指数などを発表するのもいいだろう。
・・・こうやって経営陣改革をしないと、金融庁からの義務だからといって、形だけの賃上げをして、それを開示することで仕事をしているつもりになる最悪の経営陣がはびこるだけになる。
・・・金融庁も石破政権も「ア○」「バ○」の骨頂だと思う。  Nat

★全然変わらない米の価格

★コメの小売り価格・・・全然変わらない。
・・・なぜか、これまで毎週掲げてきたのと同じ形式のチャートが出てこないのだが、類似のフォーマットでの、6月30日~7月6日のコメ価格。
・・・政府の「大本営発表」の「全平均値」がこのチャートのオレンジ色の折れ線グラフで、前週で3,632円にまで下がったというものだ。
・・・しかし、この表でも明確なように、銘柄米は全く下がらず、この週はむしろ4,519円に微増しているくらいだ。
・・・更に、大本営の数字ではなく、このチャート自身の「全商品平均」(グレーの線)では漸く4,000円を切り、3,996円になっている程度だ。
◆ 一番下に小泉米だけの価格の黄色いグラフがあり、2,125円で横這い。
・・・・全商品平均が下がってきていると言っても、銘柄米の価格は横ばい、小泉米の価格は横ばいなのだから、平均値が計算上下がるなら、それは「価格変動」ではなく、売れている小泉米の数量が増えているという「数量変動」なのだ。
⇒ 大本営発表をそのまま流す報道は、政府への迎合報道か、あるいは、「平均値のマジック」という良くある数学的落とし穴にはまっていることに気づいてないのか、あるいは、その両方だろう。 
 Nat
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★米国では普通の、「天災は神の み業」モデル

★米国のテキサス州の大洪水。download
・・・大洪水に対する米世論・報道の反応から、米国と日本との、異常気象問題への国民・報道の反応に違いについて多少の所感を書いておこう:
【1】米国人の「洪水は神の意志による自然現象」モデル:
・・・ロスの大規模山火事の際には、米国でも地球温暖化由来の異常気象のせいか、との論調が、今回のテキサス洪水よりも、もう少しあった気がする。
・・・しかし、今回の洪水では、それも余り見られない。対処の遅れがトランプ政権の政府予算カットのせいだという批判はあっても、人為的CO2放出による地球温暖化のせいだ、との論は余りなく、ただ「自然に起こり得る洪水」との受け止め方が多い。
(1) 旧約聖書の自然災害モデル:
・米国では、特にトランプ支持層に多いキリスト教原理主義的な傾向の強いクリスチャン、つまり聖書、特に旧約聖書をそのまま事実として受け止める自然理解の国民が日本人が思うよりもかなり多いのだ。
・・・生物の進化そのものを完全否定する国民の比率で言うと、今でも3~4割、共和党支持者では半分以上(6割とか)と言われる。
・・・この人たちの自然災害理解は「神の意志による自然の出来事」である。
・・・旧約聖書の描く自然災害モデルがまさにそれだからだ。
⇒ ユダヤ民族は飢饉・大洪水などを、人間の「原罪」に対する神の試練の業、それによって人間を神に対して覚醒させるための、神の意志による神の業、と捉えたのだ。
・だから、今でも米国民の多くは、洪水などは、今も昔も神が時々引き起こす自然災害であり、神のみ心を素直に受けとめ、謙虚になって神を信じるのみ…というスタンスなのだ。
・それを、取り立てて、「違う、人間が人為的な営みでCO2を大量放出するから温暖化になり、異常降雨になるのだ、人間がCO2放出を減らすと洪水は減るのだ!!」等の声に対しては、トランプでなくても、多くの米国人が「それはリベラル、インテリ民主党系の一部の人が、作り上げた頭でっかちな妄想!!」「人間の行為で、自然を左右できると思うなど、人間の超傲慢不遜だ!!」になるのだ。
  ※ちなみに、私は、かねて詳しく書いてきている通り、100年で地球の平均気温が0.7度ほど上がってきている「地球温暖化」の要因として、大気の炭酸ガスの温暖化効果も一因であろうが、真の方程式は、恐らくもっと地球・太陽の大きな動きの中でのことだろう、との説を採る人だ。だから、私の旧約聖書理解は原理主義ではないが、結果的に、米国の原理主義などの人の「地球の気象を人間が左右できると思うなんて、何と不遜な!」には一致することになる。
(2)そして、更に旧約聖書のノアの洪水が神の業であるように、大雨は天から来るので「神の業」モデルが非常に良くなじむのだ。その点、ロスの山火事とは、ちょっと違う。images
・・・そこで、米国の報道で、テキサスの洪水に対しても「地球温暖化論」に触れすぎると、一発で「温暖化論=リベラル」vs「神のみ業」論の対立を刺激するから、その辺を避けるのだ。
【2】一方の日本は・・・
・日本人もおおむね「自然災害は自然の出来事」モデルで見ているが、米国と違うのは、そのことをイデオロギー対立のネタにしないことだ。
・日本では、大洪水などの報道があると、だいたい、解説番組に、いつもの三重大学の立花先生とかが出てきて「地球温暖化です」と決め込み解説をするのだが、日本人は専門的なことは分からないまでも、「まあ、そんなこともあろうかしら・・・脱炭素はしたほうがいいのでしょうね・・・」くらいに淡々と受け止めて、それで終わりなのだ。
⇒ だから、日本では、川の氾濫、大規模水害の天災に際しても、取り立ててひきつったように「だから!地球温暖化だ。脱炭素だ!!!」という人もいないではないが、概ね、淡々としている。
⇒ ある意味で「天災を受容する精神」では、一見、米国の原理主義の人と似て見える。そして報道で面でも、現象的には、日本も米国も表面的には淡々とした報道に見える。しかし、しかし、米国では、表面の下に「リベラル=温暖化=脱炭素のペテン」vs 「神の業、神からのメッセージ」の激突が隠れているのである。
◆◆ この辺の米国事情が、日本人にはなかなか分かりにくいところだ。
・・・トランプのように大声で「脱炭素はペテン的な罪!!」みたいに言うのは、日本では、過激派と思われるが、米国では過激派ではないのだ。多数の国民の奉じる、極く自然な「天災は神の業」モデルに基づくものに過ぎないのだ。  Nat
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